日経TEST対策!7日で合格、1カ月で800点を目指す!
日経テスト対策でお悩みではないですか。私も受験時は情報が少なく対策に悩みましたが、公式テキストのみで1カ月対策に取り組んで800点取ることに成功しました。この体験をもとに学習方法を提案したいと思います。
目次
日経TESTの概要
日経TESTは、日経新聞による検定試験です。
ビジネスパーソンや就活中の学生、自己研鑽がしたい経営者と、幅広く利用されています。
特に近年では昇進・昇格や就職活動にも活用されており、注目度が高まっています。
試験では主にビジネス知識とそれらを用いた思考能力を問われます。
出題範囲は「経済」「産業」「企業活動」など幅広く、ニュースや時事問題も頻繁に取り上げられます。
日経TESTに関してよくある質問と回答
学習期間と時間は?
私の場合は対策時間は1ヶ月ほどです。時間は全体平均すると平日は1時間/日、休日は4時間/日ほど勉強していたと思います。
勉強は大変?
最初は大変ですが学習によって理解が進むと楽になっていきます。
私の場合、最初の1週間ほどが一番大変でした。この間で公式テキストを一周し、不明部分を調べていきます。せいぜい200ページのテキストとはいえ、これがなかなか頭を使う作業です。しかし不明点を潰し終えたのち公式テキストを再走すると、だいぶ楽になっていることに気付きます。恐らくこの時点で、一般的な昇進・昇格試験の合格ラインと言われる600点~程度の実力は得られたと思います。
2週目以降は分からない部分を改めて埋めていくようなこととか、全体をさっと見直して記憶を活性化させるとか、点数に繋がるかは分からないけれど興味関心がある分野を掘り下げるなどの作業になります。1週目できちんと不明点を潰しておけば楽です。
おすすめ?
正直始める前は気乗りしなかったのですが、実際勉強してみるとなかなかよいものでした。
世の中の動向を見聞きして考えるための新しい知識が手に入るので、視野が広がり、ニュースを見るのが楽しくなったように思います。
多少なりとも興味があるならぜひ1度取り組んでみるとよいかもしれません。
日経TEST対策の基本戦略
日経TESTで点数が増える仕組み
日経テストに取り組み始めてまず悩むのが点数の取り方についてだと思います。
扱う範囲は暗記し始めたら際限がないですし、模擬試験テキストなども販売されていないため、自分の学習方法が正しいか分かりません。
これについて、多くの高得点者が同意している考え方を紹介します。
前提として、日経テストは知識をもとに類推・連想させたりする形で解ける選択式問題が基本です。そしてこれらをたっぷり時間かけて100問解かせるものです。
類推によって選択肢から答えを導く性質上、それぞれ完全な知識がなくても、要所を押さえていたり基本的なロジックを押さえていれば得点できる可能性が生まれます。あるいは完全な回答に至らなくても、明らかに誤っている選択肢を排除することで点数の期待値が上がっていきます。全100問を通じてこの期待値を積み重ねていくことが得点のカギです。
公式テキストをむしゃぶり尽くす
前項の前提を踏まえると、試験範囲においてポイントとなるキーワードとその文脈を押さえることが得点増加のカギになります。
これにおいて最も有効なのが、公式テキストを利用することです。
公式テキストは出題側の日経新聞が作成しており、確実に本番試験の核心に近いポイントを扱っています。とにかく公式テキストを周回し、分からないところを潰していく。これが高得点のカギです。
なお、日経テストの対策といえばキーワード集や業界地図などもありますが、私が使ったのは飽くまで日経経済知力テスト公式テキストだけです。これを周回することをメインにして、800点に到達しました。
具体的な日経TEST対策
ここからは私の体験をもとに学習方法を提案したいと思います。
ステップ1.テキストを一周しながら不明箇所をチェック
最初の1週間ほどでテキストを1周します。このテキストは一見200ページ強で読みやすそうですが、内容がかなり濃縮されており、知らないワードもたくさん出てきます。
1週目はこれらについていきなり調べるようなことはせず、次のステップで確認できるように付箋などで印をつけておきます。

ステップ2.不明箇所を調査して理解する
テキストを最後まで読み進めたら、次は前のステップでチェックした不明箇所を潰していきます。
付箋などでしるしをつけた部分を一つ一つ開いていき、分からなかった部分を確認していきます。適宜メモなども書き加えていきましょう。

この時の調べ物にはChatGPTやGeminiなどの生成AIが便利です。Googleで調べるよりも柔軟な問いかけができますし、的確な回答をもらえます。
日経TESTで問われる知識は世の中でよく知られた一般論であることが多いので、AIの嘘(ハルシネーション)も起きづらいと考えられます。ただし、ここ数年で法律や制度が変化したケースなどは古い情報が返ってくる可能性もあるので注意です。例えば金利操作の方策について尋ねると「イールドカーブコントロール」について教えてくれますが、この施策は昨年撤廃が決まり、2025年に終了しています。
ステップ3.以上をもう一度繰り返す
テキストの再読と不明箇所潰しをもう一度やりましょう。
1週目の不明事項をあらかた調べたあなたは、前回よりもスムーズにテキストを読めるようになるはずです。一方で、前回見落としていた不明箇所があったり、新たな疑問が出てくる箇所もあると思います。そういった箇所について再び付箋をつけてチェックし、調査して理解を深めていきます。
ステップ4.巻末の索引からキーワードを潰す
テキストを何週かすると流暢に読めるようになりますが、逆に見慣れすぎて見落としているキーワードがあるかもしれません。テキストの読み下しと不明箇所潰しを2~3週した頃合いで、キーワードをきちんと押さえられているかチェックしましょう。
これにはテキストの巻末にある索引を使います。索引にはテキスト中に出ているキーワードが一覧として載っていますので、これを一つ一つ確認し、それぞれの意味を理解しているか自分に問いかけます。こうして分からないものについてはチェックをつけていきます。
このステップの肝は、普段見慣れない索引欄にて別の角度からキーワードに向き合うことです。これによって、テキスト本文では「慣れ」で読み飛ばしていた知識漏れをカバーすることができます。
索引を最後まで確認し終えたら、チェックをつけた各キーワードについて改めてテキストの該当箇所に飛び、内容を復習します。

ステップ5.統計について知識補強
テキストには主な統計情報も掲載されておりますが、端折られているものも少なからずあります。日経TESTによく出てくる統計については自分でも最新情報を確認し、ポイントだけでもを頭に入れておきましょう。
以下は私が個別に調べた統計情報です。
- 日本の歳入割合(消費税・所得税・法人税等で6割、)か公債等・・)
- 日本の歳出割合(社会保障費で30%、国債費で25%・・)
- 世界の名目GDP上位10か国(米中独印日英仏伊カナダブラジル・・)
- 世界の一人あたりGDP上位10か国(ルクセンブルク等の金融ハブ、観光のアイスランド、ノルウェーなどエネルギー資源国・・)
- 日本のシェアやランクが高いもの(ハイブリッド車、産業用ロボット、半導体製造装置、コンテンツ産業の輸出・・)
- 国別エネルギー構成比(アメリカは天然ガス、ドイツは再生エネ、フランスは原子力、中国は石炭と再生エネ・・)
- エネルギー生産国(石油はアメリカ、サウジ、ロシア・・天然ガスはアメリカ、ロシア、イラン・・)
- 国別人口上位10か国、1990年・2024年・2054年予想(パキスタンや、ナイジェリアなどアフリカ各国が一貫して成長・・)
- ジェンダーギャップ指数(アイスランドが1位。次に北欧フィンランド・ノルウェー・スウェーデン・・)
- 日本の大企業・中小企業構成比(企業数は中小企業が99.7%、売上は40%・・
興味のまま掘り下げてみたり
対策の基本ステップは以上です。あとは皆さんの向き不向きや興味関心に応じて適宜アレンジ頂くとよいと思います。
私の場合は、単なるテスト勉強だとモチベーションが湧かないので、実際の世の中の情勢に合わせて知識を結びつけていくことにしました。具体的にはChatGPTに日経テストのキーワードに関連するニュースなどを調べてもらっていました。これについては以下の記事でChatGPTのチャットボットとして実装・一般公開していますので、よければご利用ください。
非効率かもしれませんが、私の場合は手元のExcelで統計をグラフ化したり、自分なりにデザインをアレンジしたりして頭に入れていました。じっと数表をにらんでいると気も滅入るので、手を動かしながらやるといい気分転換になりました。

いい試験なのでぜひ前向きに!
日経テストを実際やってみて感じたのは、政治・経済に関する広範な知識を得るいい機会になったなというものです。ニュースを見るたびに得られる情報が深まり、より楽しく世界を覗けるようになりました。
会社の昇進要件や入社試験のために受けるという方も多いかもしれませんが、どうかぜひ前向きに取り組んでみてください。
また、興味を持って学習に取り組んで頂けるよう、ChatGPTに日経テストのキーワードに関連するニュースを調べてもらうGPTを一般公開しています。以下の記事にリンクがあるのでよければご利用ください。
ありがとうございました。
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