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日経テスト対策AIを無料公開!1日10分で政治経済が楽しく身につく勉強法とGPT活用法を徹底解説

このたび、「日経テスト対策AI」を公開しました。日経テストは政治・経済の基礎力を問う人気の検定試験ですが、対策や勉強法で悩む方も多いのではないでしょうか。今回、自分自身が日経テストを受けてみて感じたことや、それを踏まえて作成したAIを活用した効率的な学習方法についてご紹介します。

日経TESTについて

日経テストとはどんな試験?受けるとなにが嬉しいの?

日経テストは、政治・経済・ビジネス全般の知識や、時事問題への理解を幅広く問う検定試験です。社会人の基礎力チェックや学生の教養確認、企業の採用試験などでも活用されています。特に、現代社会のニュースを読み解く力や、キーワードの理解度が重要視される点が特徴です。

個人的に日経テスト対策をしてよかったなと感じていることとして、政治や経済の基礎知識が自然と身につきます。日々のニュースを見たときに、「あ、これはテスト対策で見たキーワードだ」と気付くことが多くなり、世界の動きに対する関心が深まります。

どんな対策勉強をしたの?

私の対策勉強はシンプルかつ短期間でした。
試験の1カ月前に公式テキストを買った後、ひたすら以下をやりました。

  • 公式テキストを何週も読み返す。テキストで理解しきれなかった内容はAIに尋ねる。
  • 学習の過程で登場した重要と思われるキーワードを抜粋し、表にまとめて何度も読み返す。

1日に均すと1時間~2時間程度の学習で、結果は800点程度でした。

日経から業界地図やキーワード集といった公式本も出ていますが、私個人の経験で言えば公式テキスト&問題集をやり込めば十分かなと思います。

どんな経緯でGPTで対策AIを作ったの?

先述した通り総合的にはよい試験なのですが、公式テキストは文章中心で図解や事例が少なく、やや勉強しづらい印象も受けました。単調な暗記学習になりがちで、楽しさを感じにくいのです。

もっともこれは日経テストに限った話ではないかもしれません。思い返せば大学受験にしろ中小企業診断士の1次試験にしろ、暗記はつきものだったなあと思います。

ただ、黙々と暗記していた時代と違って、今はAIがあります。暗記した内容が即座に成果に繋がるような体験があれば、単調な暗記も楽しくなるのでないかと思いました。この発想が「日経テストのキーワードや知識を日々のニュースと組み合わせて楽しく勉強できるAIがあったら便利だ」に繋がっていきます。

日経テスト対策AIについて

日経テスト対策AI

日経テスト対策AI からアクセス下さい。なお利用いただくにはChatGPTのアカウント(無料可)が必要です。

今回作成したのは、世の中のニュースについて、日経TESTの重要テーマ・キーワードを押さえながら紹介してくれる対話AIです。これを利用することでニュースチェックをしながら日経TEST対策ができるようになっています。

GPTで作成

本サービスはChatGPTを利用したエージェントをユーザーが作成できる仕組み「GPT」で作成しています。一年半前のリリース時にも記事を書いています。

但し当時と今ではGPTは格段に改善しています。以前は英語中心で文字数制限もありましたが、今では日本語でも約8,000文字まで指示が可能です。外部機能の呼び出し(Webサーチや添付データの読み込み)も強化されており全体的に性能向上しています。

一方でExcelファイルなどは直接読み込めない制約があります。このため、知識としてGPTに表形式の情報を与えたい場合はマークダウン形式に変換して取り込むなどの工夫が必要です。

GPTをどう設計したか

今回どんなGPTを組んだか。

まず日経テストで重要と思われるキーワードを400個程度抽出し、それぞれ説明や公式テキスト上での対応テーマなどの情報を付加して表にまとめました。これをマークダウンファイルに変換し、GPTの内部知識として持たせておきます。

そのうえでGPTはユーザー指示に応答して、基本的には大まかに次の3ステップを取ります。

  • ユーザーの指示に基づいて世界のニュースを取得
  • 知識として持っているキーワード集を参照し取得ニュースと関連するワードを抽出
  • 日経キーワードを交えながら世界のニュースを紹介

とまあシンプルなんですが、地味な工夫点がいくつかあります。

ニュースソースの指定

例えば取得情報に思想や地域的な幅を持たせるために、Webサーチ時のニュースサイトを指定しています。もちろんこれら以外から取得してくることもありますが、ある程度の方向性は示すことが出来ます。

NHKニュース(役割:公共・基準値),ロイター日本語版(役割:国際系ワイヤー),日本経済新聞(役割:市場・経済専門),朝日新聞デジタル(役割:リベラル寄り),読売新聞オンライン(役割:保守寄り),時事通信(役割:速報性),Associated Press (AP News)(役割:ワイヤー基盤),Reuters (Global)(役割:ワイヤー基盤),Bloomberg(役割:経済専門),The New York Times(役割:リベラル寄り),The Washington Post(役割:リベラル寄り),The Wall Street Journal(役割:保守寄り論説/中立報道),The Hill(役割:保守寄り),Fox Business(役割:保守寄り),Politico(役割:政策専門),Axios(役割:政策専門),Euronews(役割:パンヨーロッパ),Politico Europe(役割:パンヨーロッパ),Financial Times(役割:経済・金融),BBC News(役割:公共系),Deutsche Welle (DW)(役割:公共系),Le Monde(役割:仏・リベラル),El País(役割:西・リベラル),Dagens Nyheter(役割:北欧),The Economist(役割:専門誌・長期分析),Al Jazeera English(役割:グローバルサウス視点),South China Morning Post(役割:東アジア),Yonhap News Agency(役割:東アジア),The Straits Times(役割:東南アジア),The Hindu(役割:南アジア),Economic Times(役割:南アジア経済),AllAfrica(役割:アフリカ総合),Daily Maverick(役割:アフリカ調査報道),MercoPress(役割:中南米),Reuters Latin America(役割:中南米ワイヤー)

効率的な復習・単語帳作成

AIの提示する日経TESTキーワードは、併せて公式テキストの章・テーマも示すよう工夫されています。
また次のように、キーワード・説明・テーマ・対応する章の順に並ぶ表形式で出力されます。

これにより、キーワード表はそのままコピーしてExcelなどに貼り付け、自分だけの単語帳を作ることもできます。苦手な用語をまとめて管理したり、復習に役立てたりと、使い方は自由自在です。

まとめと今後の展望

対話型AIと、人間の学習や教育は親和性が高いと常々考えていたので、このたび形に出来て嬉しいです。

日経テスト対策AIは勉強を楽しく効率的に進めるだけでなく、日々のニュースチェックもサポートする新しい学習ツールです。今後もアップデートを重ね、より多くの方に使っていただけるよう改善していきたいと考えています。興味を持った方はぜひ一度試してみてください。

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